編み機と私

今でこそ編み物が趣味だが、50の手習いで母から習った。母は80年のキャリア、私はそろそろそ8分の1の10年を迎えつつある。キッカケはルームシューズだった。葉っぱのレース模様3枚があしらわれたオシャレで履き心地満点のそのカバタビ(母はそう呼ぶ)を「編んでみた~い」というところから、私はすっかり編み物の虜になっていった。ニット小物から着るニットを編めるようになり、日中や夜の空いた時間のすべてを編み物につぎ込んだ。楽しくてならなかった。
3年くらいが経った頃だろうか? お世話になっている方にちゃんちゃんこを編み、前につける2本のヒモを母と手分けして編んでいたとき、ポツンと母が言った。
「編み機があるとあっという間なのにね~」
編み機か~・・・母は機械編みもしていたので、幼いころから編み機は私の身近にあり、母がタッピ返しをするピコピコという音もよく覚えている。
こんな経緯で、ネットやYoutubeで機械編みも勉強するようになり、手に入れてからは、すっかり編み機にほれ込んでしまった。夢中になりすぎてコレクターにもなり、手元の台数は実に30数台! もちろん編んでみてから気が済んだら出品する予定で入手した子たちもいるのだが、出品作業はあまり得意ではないので困惑中。

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NiniKnt
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