猫との別れ――白猫ニニが死にました

Nini ありがとう

悲しい出来事がありました……
一週間前、庭先で腰が立たずに横たわっていたニニを夫が見つけ、すぐに病院に連れていきました。遅い桜を待ちわびる3月29日のことです。先生は腰に注射をし、体力をもどすために高酸素室に入れてくださいました。
それでも息の荒さはもどらず、選択をしなければいけませんでした。切ない選択を・・・病院に残してさらに経過を看るか、お家に帰るか。夫は「連れて帰ります」ときっぱり言いました。苦しませるのが忍びなかったけれど、おそらく残り少ない時をお家で過ごさせてやりたいと私も同意しました。
その決断が正解でした。ニニ(本名仁保)は自宅についてわずか一時間ちょっとで旅立ちました。大好きなお父さんの腕のなかで、息が荒いのと、一度胸水を戻しビックリした目をしただけで、鳴き声ひとつ立てずに静かに逝きました。
火葬業者に自宅に来てもらって、ニニはお骨になりました。華奢な子だったのに、業者さんが「骨の強い子ですね」とおっしゃっていました。

ニニは2年前に心臓肥大を発病し、いつ逝ってもおかしくない病状でした。月に一回経過観察の受診、朝晩に2錠の薬の服用。家族みんなで大切に愛して過ごしました。自慢の毛並みは衰えたけれど、苦しむことはほとんどなく、穏やかに私たちのそばに寄り添う毎日でした。回数は減りましたが、お外にも遊びに行って、日向ぼっこをよくしていました。
2年もの日々を永らえてくれたのは、私たち家族への最高の愛情とプレゼントだったと思います。

3日ほどは泣けて泣けて、やりきれませんでした。でも泣くだけ泣いたら、幸せな一生を終えたニニに感謝して、もう泣くまいと決めました。弱音を吐くことのできない動物の病と死――メソメソするには、あまりに健気だとも思ったのです。

ニニ、ありがとう
ニニ、さようなら
また逢う日まで・・・❤

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